物語は文字で綴られた架空の話、という風に
なっているけれど。
実は、この現実世界にも物語がたくさんあふれていて
そのことが
特に最近の私の関心事だったりする。
あなたと会う時、話すとき、私は
物語をもっているあなたという存在を
1枚づつ読み進んでいる。という気になる。
あなたが死ぬまでその物語は終わらない。
いつまでも続いて欲しい、その物語に。
でも終わらない物語というものも、この世には存在しない。
1冊の本は
手にしてしまった時にその本の長さ(終焉までの時間)が想像できてしまう。
人はわからない。
けれど
ともかくエンドマークはいつかやってくる。
私が撮るポートレイトは
私が読んだ物語をブツ切りにして自分の物語の中に
登場させ
無理くり編み込んでいるということなのか。
と
ちょっと思ってみた。
私の写真を「短編小説のような世界」ですね。と言った人がいて
なんだか繋がったような錯覚をし、
その言葉を覚えていようと思って、
メモがてら考えていた。